PGT-A⑪結果説明
2022年5月28日(土)
PGT-A⑪の結果説明の日。
もちろん担当は黒田先生。
まずは結論から。
モザイクではなく、Xモノソミーのターナー症候群だった。
性染色体の異常の場合は確かに色々説明が必要だから、
「詳しいご説明が必要な検査結果」となるんだなと納得。
「詳しいご説明が必要な検査結果」の場合、
モザイクだけでなく、このパターンもあるのかというのが今回の学び。
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ターナーの話。
今すぐ移植するのはおすすめしない。
(移植すると着床する可能性が高い。流産すれば数か月のロスになるから。今は採卵を優先した方がいい。)
でも廃棄してしまったら終わりだから取っておく、と先生。
(もう採卵しても卵子が取れない、正常胚もない、最後の最後にダメ元で移植するというような場合の為に取っておく。)
PGT-Aは胎盤の所の細胞を取って検査をしているから、赤ちゃんになる部分は実際はどうなっているか分からなない。
(PGT-Aの精度は95%だから、5%は正常かもしれない?←ここはちゃんと聞いてなかった。)
もし移植したらどういう経過を辿るか?
この子の場合、6週とかの初期の流産じゃなくて、10週は越えていくだろう。
そうすると必ずエコーで首の浮腫みが分かるから、詳しく病院で診てもらいましょうとなる。そうすると、11~12週くらいで絨毛検査をする事になる。(浮腫みが出ている段階でグレーなので、より安全な羊水検査まで待たない。母体の為にも赤ちゃんの為にも結果が早く出た方が良いという考え。)そうすると、15週くらいで結果が分かるから、どうするのか決められる。
ターナーは、ほとんどが流産する。ターナーで産まれてこれる人というのは本当に少ないし、実はモザイクの可能性が高い。通常の血液検査で調べてモザイクにならなくても、どこか別の場所の細胞を取れば、正常な染色体が出てくるはず、らしい。
もし産むのであれば、最初から分かっているのだから、治療の計画と立てられる。
何歳になったら成長ホルモンの注射をする、とか。20年後なら卵子提供など生殖医療が今よりも進んでるはずだから、出産も出来るだろう。
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なかなか黒田先生にはお会いできないので、前から聞きたかったことなど質問してみた。
★私のPGT-Aの結果は、「複雑な異常」が多いように感じるけど、どうですか?
→そんなに多い訳ではなく、年相応とのこと。
★最近、凍結までいけないことも出てきたんですが…
→確かにじわじわ(年齢の影響が)きているけど、急にゼロにはならない。調子が合えば取れる、大丈夫。
★もし適胚が出た場合、トリオ検査はやった方が良いと思いますか?
→流産してるから医学的に言うと必要ないとは思う。医学的な事は置いておいて、移植した後にやっておけばよかったと後悔するよりも、やって気持ちが楽になるならやった方が良い。気持ちって大事だから。
★PGT-Aの結果が今回出るまで長かったけど、今後もこういう傾向なのですか?
→今後は次の次の採卵には間に合うようにしたいということで、今はシステムの改善をしているところ。目標は1か月半だけど、実際は2か月くらいになりそう。
2~4月の頃にシステムを変更したから、ちょうどその頃に採卵した分は結果が出るのに時間がかかった。モザイク胚などの難しい胚の判断は黒田先生と院長で話し合って決めているそう。
(お忙しいであろう2人が揃わないといけないのだから、時間がかかるのもしょうがないと思った。)
★モザイク胚の優先順位について。トリソミーよりもモノソミーが優先な理由は?
→ダメな時に結論が早く出るから。(だから、生まれて来れる可能性のある3種類のトリソミーが一番優先順位が低い。)先生曰く、PGT-Aをやっている人というのは時間との勝負だと思うから、そういう優先順位で考えている。
最後に。
黒田先生曰く、このターナーの子のPGT-Aの結果は、
常染色体の所は本当に綺麗だから、今の卵子と精子でこの綺麗なのができるということ。
今までの経過を見ると苦戦はするとは思うけど、チャンスはあるというお話だった。
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感想。
モザイク胚の予習のおかげで低頻度モザイクで上手く行く場合も結構あると分かったので、
本当に本当に、心の底から移植可能な低頻度モザイクであって欲しかった。
これに尽きる。
(モザイクじゃないのがショックで、今日は泣きながら先生の話を聞いた。)
でも。
黒田先生のお話聞いて、また前向きに採卵やろうと思えたから良かった。
採卵がんばろ!